上高地へサイクリング

これはCycling Advent Calendar 2018の記事です。


だいぶ前のことですが,今年の8月4日に長野県松本市へチャリを持って行きました。 そこから穂高連峰の麓にある上高地を目指してチャリを漕ぎました。

何故その日に弾丸で行こうとしたのかはよく分かりませんが,おそらく長いこと関東に引きこもっていたために脱出したい欲が高まっていたのでしょうか

概略

ルートはこんな感じです。

松本へ

@新宿駅

23時54分発の快速ムーンライト信州81号白馬行きに乗ります。途中松本に停まります。

松本に着くのは翌朝4時32分です。それまでは眠っておきましょうといいたいところでしたが座った姿勢では快眠できるわけもなく。膝掛けみたいなものも用意してなかったので寒い。


…2時40分ごろ目覚めるのですが,停まらないはずの駅でかなりの時間停車していることに気づきます。どうやら先行の貨物列車が人身事故を起こしていたようです。

結局ムーンライト信州は1時間強の遅れをもって再出発。これ以降再度眠りにつくことはありませんでした。

松本到着

松本には4時45分ごろ着きました。1時間強あった遅れは10分程度にまで縮まりました。すごい。

チャリの輪行を解いて松本城を見に行きました。早朝の空気が清々しかったです。

駅前の松屋で朝食。

出発

それで,ここからサイクリングです

松本から上高地の入り口まではずっと国道158号が続いています。松本駅を出てしばらくすると登り始めます。

ここは「道の駅 風穴の里」。着いたときにはまだ営業時間前でした。

トンネルラッシュを行く

先ほどの道の駅を過ぎると地獄のトンネルラッシュが始まります! この場所から上高地の入り口まで,18本ものトンネルがあるみたいです。

これらのトンネルは,狭く,暗く,路面が悪く,そして上り坂という辛い仕様です。


ここは奈川渡ダム。 大きなダムです。圧倒されました。なんと国道はこのダムの上を渡って行きます。

そしてダムの先にトンネルのシルエットが見えますね。このトンネルに入っていくのです。これが長い。これを抜けても,10mいけばまたすぐにトンネル,みたいな感じです。ちなみに写真の後方には例によってまた別のトンネルがあるのですが,このトンネルには珍しい洞内分岐があります。


途中「沢渡」という地区を通ります。そもそも上高地は通年マイカー規制が敷かれていて,立ち入れる車両はバス,タクシー,自転車(!)のみです。沢渡地区から先に駐車場がないのもあって,マイカーで来た観光客や登山客は,ここでバスに乗り換えて上高地へ向かうわけです。


沢渡地区を過ぎると,勾配はさらにきつくなります。写真の場所はトンネル,橋,トンネルみたいな感じ。この辺りで脚が攣っていたんですかね

釜トンネル

信号があります。ここが先ほどから「上高地入り口」といっていた場所です。正確には「中の湯」という場所です。

ここで左折すれば安房峠を超えて岐阜県へ。平湯温泉へ至ります。直進すれば上高地です。マイカーはここで左折させられるわけですね。

しかし自転車は直進することができます。ということで道路を横断して目の前に見えるトンネルの入り口へ進みます(この交差点自体もかなりの登り勾配のため直進するだけで辛かったです)。この交差点には警備員の方がいるのですが,自転車の駐輪場所などが書かれた紙を渡してくれました。


そしてこのトンネル…「釜(かま)トンネル」といいます。登り勾配11%でこれが1310m続くヤバいトンネルです。もっとも,これまで抜けてきた数々のトンネルと違って綺麗なトンネルであり道幅もそこそこあることが唯一の救いですが…。 内部の写真撮っておけばよかった。トンネル1本の通過に17分もかかりました。トンネルの半分あたりで足は攣りました。体力なさすぎる。


釜トンネルの直後にもう1本短めのトンネルがあります(勾配は依然きつい)。このトンネルを抜ければそこは上高地の世界です!

写真は大正池(きちんと写っていないけど)。

上高地に到着

間もなくして「上高地バスターミナル」に到着します。自転車で来れるのはここまで。ここからは徒歩になります

河童橋」が見えてきました。奥には穂高連邦の山々が見えます

観光客や登山客がたくさん。

あまりの風景の美しさに疲れが吹き飛びました(疲れが吹き飛んだというのは嘘で,近くのテーブルで仮眠してしまいました)


昼食。窓の外に河童橋

下山

河童橋よりもさらに奥の方へ歩いて行っても良かったのですが(というか行った方が良かったと思います),十分満足した気になったのでここで上高地には別れを告げ,下山することにしました。

かなりの距離を引き返すので,当然先ほどのトンネルラッシュをもう一度行くことになります。 途中,トンネルとトンネルの間の狭いスペースに信号付きの交差点があります。ここは右折が禁止されているため,Uターンするよう案内するユニークな青看を見ることができます。(直進してUターンして左折は乗鞍…そう,乗鞍行きたいですね)

途中ゲリラ豪雨(?)に降られてしまい,朝寄った「道の駅 風穴の里」まで急いで戻りました。 道の駅スタンプブックにスタンプを押しておきます(この雨でスタンプブックを濡らしてしまいました)。

下山後は道の駅に2箇所寄りますが,これはスタンプを集めるためです。

塩尻峠へ

最後に諏訪湖を見てこの旅を終えることしました。 諏訪湖を見るには塩尻市岡谷市の境にある,国道20号塩尻峠を登れば良いでしょう,ということで登りました

湖に加えて街も見下ろすことができました (チャリ写した写真あって良かったよ…)


このあとは下諏訪駅まで走って終わりました

まとめ

124kmほどのサイクリングになりました。獲得標高についてはルートラボに1799mとありますが本当にそんなに登ったのかは不明です(トンネルが多かったため)

上高地で見ることができる景色は素晴らしいです。(実はこれまでも数回来たことがあるのですが,改めて)定期的に行きたくなる場所だと思いました。 ただトンネルラッシュのために自転車で行くのは個人的にオススメできないです。良いところではあるのですが

それでは!